国立新美術館「生誕150年 ルネ・ラリック」がスタートしました
2009.06.25/Thu

6月24日~9月7日まで国立新美術館 (東京)で開催される『生誕150年 ルネ・ラリック 華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ』の内覧会に行ってきました。

19世紀末から20世紀半ばにかけて、アール・ヌーヴォーのジュエリー制作者として、またその後アール・デコのガラス工芸家として活躍したルネ・ラリック(1860~1945)。
来年、生誕150年を迎えるにあたり、記念の展覧会がようやく開幕。
国内外のコレクションから厳選された約400点の作品を一堂に集め、その創作の全容を紹介します。煌びやかな時代の第一線を駆け抜けた輝かしい創造の軌跡を、かつてない規模で展覧しています。

今回は有名なガラスやジュエリーだけでなく、様々な作品を展示しています。
こちらはドレス。その洗練されたセンスはドレスのドレープなどの演出から垣間見ることができます。

さらにはデザイン画帳なども展示されています。
ラリックの人となりが感じされるような直筆のスケッチも満載。
実物とスケッチを比べながら観賞することができます。

そして展示空間もため息が出るような素敵な構成になっています。
ひとつひとつが小部屋のようなつくりになっていて、次の部屋に入るたびに、そのイメージがガラッと変わっていくのも楽しいですよ。

ラリックといえば…な定番の作品はもちろんのこと、「こんなものまで」という新しい発見もたくさんあります。
その仕事の素晴らしさが改めて感じられる作品がぎっしり展示されていますよ。

こちらは1925年のアール・デコ博覧会のために制作された野外噴水塔のガラスの女神像。
この女神たちの競演は圧巻です!
展示会場が教会かと見間違えるくらいの神秘的な作品です!

今回、兵庫県にあるワッフルケーキ専門店「R.L(エール・エル)」のワッフルがミュージアムショップに並んでいます。
ここのお店の名前の由来はラリックのイニシャル(RENE LALIQUE)からとったものだそうで、ゆかりのあるスイーツが展覧会と一緒に楽しめますよ。
(A・N)

Museum Cafe のサイトはこちらです。
カテゴリ: ミュージアムレポート
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この記事に対するコメント
行ってきました!
いままでに、数回のラリック展に行きましたが、今回はラリックの全てが系統立てて網羅されており、素晴らしい独自の企画と展示で十分に楽しめました。特に、ジュエリーの時期とガラス工芸を同時に見ることが出来るラリック展は稀ですので、その意味でも非常に価値のあるイベントと言えるでしょう。
展示のスケールと内容はとても充実していて、誰でもがラリックの素晴らしさを十分に楽しめるのは勿論ですが、その展示の特徴は、ラリックが生きた時代の空気がよく分かるものになっています。
会場の片隅にはテーブルトップの美しい食器類がその頃のままの雰囲気でセットされていたり、ガラス製のカーマスコットが展示されているコーナーでは、当時、フランスからシャーシを輸入して、鍋島侯爵がボディーをデザインしたイスパノスイザK6そのものに!ラリックのカーマスコットが付けられて展示されており、圧巻です!
また、会場の壁に投影されたムービーでは、貴婦人達がラリックのチョーカーやアクセサリーを沢山身につけた写真を次から次へと見ることが出来、そのゴージャスな様にはため息が出ます。
こんな風に、ラリックの美の世界に深く触れ合うと同時に、アールヌーボーの時代の波長と自然にシンクロできる素敵な場がそこにはありました。
お薦めです!☆☆☆☆☆
URL | tuulee4 #-
2009/06/25 11:11 * 編集 *
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2009/06/25 11:11 * 編集 *
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