江戸東京博物館で、写楽の幻の肉筆画、ついに公開!
2009.07.06/Mon

江戸東京博物館(東京)で9月6日まで開催している展覧会『写楽 幻の肉筆画 ギリシャに眠る日本美術~マノスコレクションより』の内覧会に行ってきました。

ギリシャ・コルフ島にある国立コルフ・アジア美術館には、ウィーン駐在ギリシャ大使のグレゴリオス・マノス氏が、 19 世紀末から 20 世紀初頭にかけて、ジャポニズムに沸くパリとウィーンで購入した 1 万点以上におよぶ美術が所蔵されています。
約100年の間、ほとんど人の目に触れることがなかったそのコレクションですが、昨年7月に日本の研究者による大々的な学術調査が行われ、謎の浮世絵師、東洲斎写楽による肉筆扇面画が発見されたのです。
これは写楽が版画での活動を終えた後の1795年に描かれたものとみられ、従来の写楽研究に大きな影響を与える大発見となりました。

ギリシャに眠る秘宝の全貌が明らかになり、こうしてその調査の成果を紹介する展覧会が開催されることになったのです。
その膨大なコレクションから浮世絵、絵画など約 120 件が出品されています。

写楽のほかにも、名だたる浮世絵師の作品が展示されています。
喜多川歌麿、北斎などの新出の浮世絵版画のほか、江戸城本丸にあったといわれる狩野探幽の屏風の摸本(原寸大)なども。
そんな狩野派の屏風がこの展覧会の冒頭に展示されています。豪華にお出迎え!
まるで異国に眠る浮世絵の世界に導きいれてくれているようです。
真筆と確認されている写楽の肉筆画が一般に公開されるのは、世界で初めてのこと。
そんな貴重な機会をお見逃しなく!

こんな夏らしい幽霊を描いた北斎の「百物語」。
浮世絵のユーモアあふれる描写にも注目してみてください。

ミュージアムグッズには「こんぺいとう」が。
色とりどりでどの色にしようか迷ってしまいます。
しっかり今展のロゴも入ったオリジナルですよ!

さらには「きんかんアメ」。
そのほか、多彩なグッズが展開されていました。
写楽に会いに、ぜひ両国へ!
(A・N)

Museum Cafe のサイトはこちらです。
カテゴリ: ミュージアムレポート
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